そこそこ仕事ができる人の活きる道6

 












次に転職したのは創業が大正末期の超老舗企業。自分が最初に努めた会社と同じ業種で、売上は最大手グループには入らないものの大手の一角は占めていた。ただ売上は戦後に急成長していた新卒で入社した会社にすでに抜かれていた。

この会社への転職はヘッドハンティング会社からの紹介。何度か面談した社長から強く勧誘されてのことだった。業務はコンサルタントとして専門していた分野の事業開発。これは経験もあり自信もあった。

転職先では管理職で中途入社は大正から創業来、自分が初めてだったと知った時は驚いた。また自分が入ったポジションに居た管理職が降格されていたことも同時に知り、こちらも驚いた。入社早々にこれは相当に居心地が悪いな、と思ったが後の祭り。

また私のハンティングには裏ミッションもあった。

同規模の同業社が最近大手総合商社から出資受けており、転職先の会社も同様に大手総合商社から出資交渉を始めたいと思っていたこと。適当な担当者が居ないため自分に交渉窓口を任せたいとのことだった。

後で知ったのだが、先に出資を受けた会社と転職先は事業規模は同程度ではあったが財務諸表が全く異なっていた。要するに同業社は超優良企業、転職先のバランスシートはボロボロということ。

これまたよくある話だが、実はこのBSの問題、危機感があるのは私を引っ張ってきた社長だけで、他の役員は本音ではあまり他の資本が入ることは望んでいなかった。なんとかなるだろ、と根拠のない見通しを持つといういかにも老舗名門企業にありがちなのんびりしたものだった。

社長以外の役員はどうせ出資交渉はまとまらないや、責任は最近入ったコンサル上りに押し付けりゃいいや、と間違いなく思ってた。いや、実際に自分の耳にも入ってきた。

これはまずいことになったぞ。

はてさて、そこそこ君で難癖クラスター所属である自分の苦闘がこれから本格的に始まるのだった

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そこそこ仕事ができる人の活きる道1

そこそこ仕事ができる人の活きる道2

そこそこ仕事ができる人の活きる道3

そこそこ仕事ができる人の活きる道4

そこそこ仕事ができる人の活きる道5

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退職代行サービスの報道を見ていて思ったこと