FIRA60達成の方は一般的な企業定年の60歳になる前に会社を退職している人が多いのではないかと思います。iDeCo受給について一般的に説明しているサイトは数多くあるので、まずはそちらを参考していただくとして、意外にそちらには書いていないことが多いFIRA60ならではパターンについて備忘録がわりにまとめてみました。
自分の場合は52歳で退職して退職金を受給。その後、退職した会社に導入されていた企業型確定拠出年金（いわゆる401Kですよね）を個人型へ移行させました。この個人型の確定拠出年金制度がiDeCoです。iDeCoの受け取りは60歳からでき、原則60歳になるまで資産を引き出すことはできません。
ただし60歳からiDeCoを受け取るには、最初の掛金拠出から10年経過していることが条件です。自分の場合はiDeCoに移行して８年。どうなるのか？と思って調べると、加入期間は401Kと合算されるとのこと。よって自分も60歳で受給可能となりました。
FIRA60達成の方の多くは、すでに退職金を受給しているので、一括でiDeCoを受給すると所得税が結構かかると思います（もちろん退職金の金額にもよりますが）。自分の場合は退職所得控除枠を退職金で使い果たしていたので、年金受給を選択することにしました。
ただし年金受給にするにしても65歳までは公的年金控除が60万円までしか認められないので、それ以上には所得税、住民税、健康保険料が発生します。自分の場合はもともと65歳からの厚生年金受給までのつなぎとしてiDeCoを年金を想定していたので、現在のiDeCo残高から逆算して７年年金受給すれば、ちょうど厚生年金受給も２年遅らせて年金額を増やせるなと皮算用していました。
しかしiDeCo年金受給は５年単位でして設定できないことが判明。つまり５年か10年。５年受給にすると現在の個人事業主としての収入と合算すると少し現在の年収が多くなりすぎて、健康保険料負担が増えそう。また10年受給だと65歳から70歳も厚生年金とiDeCo年金が合算されて健康保険料負担が前述同様増えてしまいます。
よくよく検討してみると、自分の場合は現在は正確に表現するとサイドFIRA60。収入といっても生活費は全く賄えない毎月大赤字になる程度の金額だけど、幸運にも７月から一年コンサルティング業務委託契約を更新してもらえました。さすがに束縛がほとんどない、こんなに緩い内容（きつい内容なら契約しない）での契約更新は最後の一年になると思います。
そこでiDeCoの年金受給をもう一年遅らせることに決定。来年には養老保険が満期になるのでその時の現金残高によってはもう一年、合計二年iDeCo年金受給は遅らせて、その分だけ厚生年金受給を遅らせる戦略に変更します。iDeCoは投資運用を続けることができ、厚生年金も増やすことのできる最適解です、自分の場合はですが。
サイドFIRA60ならではの特殊な戦略かもしれませんが、少しでもご参考になればうれしいです。